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MAGAZINE
STYLE OF MASHIRO

モデル / アーティスト松田 ゆう姫
YUKI MATSUDA
PART.1

音楽、グラフィックアート、俳優と、マルチな領域で活躍するタレント、松田ゆう姫。「オリジナルを作りたい」と話す彼女がたどってきた日々は、どんなものだったのか。日々の暮らしから創作への想いまで、幅広い質問に答えてもらったインタビュー。

それをやりたいと思うか、やりたくないと思うか。
許容範囲を広げていきたい。

MASHIROを使ってみて、どうでしたか?

すごくよかった。もう、はまっちゃいました。味もいいし、使ったあとのツルツル感が今までにない感じで。磨く前にシャカシャカって振るのも、「今から磨くぞ!」という感じがあって楽しいですよね。本当、これ多分ずっと使っちゃう。

朝起きてすぐにすることは?

朝は起きたらすぐに、ベッドメイキングをするんです。海外に住んでいた頃、ホストママがベッドメイキングをしてからでないと学校に行っちゃダメだよ、というタイプの人で。だから、ベッドメイキングには慣れているんです。ベッドが綺麗な状態で生活を始めると、すごく気持ちがいいんですよね。そのあとは洗面所で顔を洗って、歯を磨いて、コーヒーをいれます。

綺麗好きなんですか?

清潔にするのは好きな方ですが、同じ場所に物を戻すのが苦手で、すぐに物が散らかるんですよ。だから先日も、体温計が見つからなくて……ずっと探していたら、本棚の上でやっと見つけたんです。「どうして本棚の上に?」と思いました。そういう性格だから、ハサミとかが、あるべき場所にちゃんとあるだけで、自分を褒めたくなります。「よくやった! 過去の私」みたいな。

音楽活動を始めたきっかけは?

カナダに留学したとき、友達が小さなギターをくれたんです。「持っていってよ」って。留学した直後はほとんど弾いていなかったんですけど、歌詞を書いて遊んでいた時期に、「曲をつけてみようかな」と。そこから、コードは独学で勉強しながら曲を作り始めたんです。そうしたら、意外とちゃんとした曲が一曲作れた。「音楽的な知識がこんなになくても、曲って作れるんだ!」という驚きがありました。そこから、音楽を作ることに抵抗がなくなっていって。例えば、落ち込んだ気分のときに、鬱屈している自分の気持ちを吐き出すためのツールとして音楽にのせる、とか、そういう感じで始まりました。

独学でいきなり曲を作れるというのは、すごいのでは?

「それが仕事にできるかどうか」っていうのとは、また別の話で。基本的にはある程度のことって、人間は全部できるじゃないですか。それをやりたいと思うか、やりたくないと思うか、ですよね。例えば、「絵を描けない」という人も、絶対に「絵」は描けるわけです。ただ、比較対象を作っちゃっていると、上手いとか下手とか、そういう自己評価は生まれると思います。でも、絵が好きだったら評価とは関係なく、描くことは続ける。

「自分で作ること」が楽しい?

楽しいですね。「オリジナルを作らなかったら意味ないじゃん」と思っていました。日本でバンドを募って活動していた時期があったのですが、当時はコピーバンドから開始しよう、という流れで。でも、当時はなんでコピーをやるのか、理解できなかった。「なんで人の曲をやるの」と思っていました。いま思えば、コピーをすることによって勉強になることだってあったから、もっとしておいた方が良かったのですが、当時は「人の曲をやりたくない」と思っていましたね。
それで、オリジナルを作ってみたら、今まで自分が聴いてきた音楽の中で一番かっこいいと思えた。そこから自信が芽生えて、続けるモチベーションになって……仕事になった。

昔から音楽や絵が好きだったんですか?

好きでしたね。歌を歌うのも好きだったし、音楽を聴くのも好きだったし。私の母も、わりとちゃんとしたスピーカーで音楽を聴くことに関してこだわりを持っていたほうでした。
絵については、母から褒められたことが最初のモチベーションだったかもしれません。ある日、友達にあげるためのバースデーカードを描いていたんです。そうしたら、後ろから覗き込んだ母が、「うまいね」「こんなにうまかったんだ」と言ったんです。それが、すごく嬉しくて。小学校の課題では、これを描かなきゃいけないとか、いかにうまく描くか、ということが求められるけれど、そのバースデーカードは友達のことを思って、自由に描いていたんです。だから、それが褒められたことがすごく嬉しかった。それがきっかけで、わりと絵を描くようになりました。なにかを作っているときは、すごく幸せな時間です。自分でしか作れなくて、一人でも完成できる時間。

一人でものを作るときと、誰かと一緒に作るときは、全然違いますか?

自分が作っているものに対して、誰かが力を加えてくれることで別のものになっていくときに感動を覚えます。最近、個展をしたときにフィギュアを作ったんです。サメをモチーフにした「George Ocean」というキャラクターで。この作品ができるまでの過程は、まるで自分の子供がどんどん花開いていくのを見ているような感覚でした。いろんな方向から、いろんなパワーが加わっていく。だから、そういう意味では一人で作る時間と、みんなで作る時間は、違うものかもしれないですね。

誰かと一緒に作るときは、どんなことを気にしますか?

「この人ともっと時間を過ごしたい」と感じる人と一緒にやりたい。仲間を作りたくて。ある程度まで自分で作ってしまったら、そこからどうなったとしても「楽しい方がよくない?」という感覚はあります。でも、好きな人と作っているから、仕上がりは絶対にいいんですよ。心配はしていないです。
ミュージックビデオ『Animation』を作ったときも、「委ねる」ということは大事にしていました。映像作家の関根光才さんと知り合ってから、構想していく過程の中で、一緒に作っている時間を楽しむという。一緒になにかを作りたいな、と思うのは、恋みたいなもので。色んな人に対して、恋人になりたいな、というような感覚で「仲間になりたいな」と思うんです。だから最近は、仲間募集中なんです。

『Animation』、めちゃくちゃかっこよかったです。

ありがとうございます。当時の私たちは、全く無名のアーティストだったのですが、関根光才さんが曲を聴いてくれて、「自分の作品としてミュージックビデオを作りたい」と言ってくれたんです。だから、関根さんの世界観で進めてほしい、関根さんの作品として作って欲しいという思いが強くて、本当に私からはなにも言っていないです。
とにかく本当に、やりたい人とだけしかやらない、ということは大事だと思います。リスペクトがなかったらお互いにうまくいかないし。だから、色んなやり方があるけれど、手渡したらあとは委ねちゃいますね。もちろん、「なんかこれは違う」ということがあれば、ちゃんと言いますが。
一緒に作る相手が「ピンクがいいんじゃない」と言ったとして、そのとき私は「青がよかったんだけどな」と思っても、「この人がピンクがいいって言ってるんだから、いい」って。妥協しているわけではないけれど、その方が、いいものになると思っています。許容範囲を広げていきたい。

PROFILE

モデル / アーティスト松田 ゆう姫 YUKI MATSUDA

エレクトロニック・ミュージックユニット
Young Juvenile Youth(ヤングジュヴナイルユース)として音楽活動、その他、グラフィック・アーティスト、 イラストレーターとしても活動

TOKYO MX「5時に夢中」レギュラー出演中(毎週水曜)
TOKYO MX「わたしの芸術劇場」ナレーション出演(不定期)
twitter : https://twitter.com/yjymusic
instagram : https://www.instagram.com/yjymusic/